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2019/2/27
第71回卒業証書授与式 #191
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2/27(水)第71回卒業証書授与式を挙行しました。

第71期生308名が渋谷高校を巣立っていきました。

創立以来23117人の卒業生を出したことになります。

来賓の皆さんから花束の贈呈もしていただきました。
以下に校長による式辞を掲載します。
本校中庭では梅の花が開き、ようやく春の兆しが見え始めたように感じられます。
そんな春の佳き日、ここに卒業を迎えられた渋谷高校七十一期生の皆さん、今日は本当におめでとうございます。そして、保護者の皆様には日頃より、本校の教育活動にご理解ご協力いただけましたことに改めて感謝申しあげますと共に、本日はお子さまたちのご卒業、誠におめでたく、心よりお祝い申しあげます。
また、本日は公私ご多用にも関わりませず、ご来賓として大阪府教育委員会ご代表をはじめ、多数の方々にご臨席賜り、この式典に花を添えていただきましたことは誠にありがたく、厚く御礼申しあげます。
さて、卒業生の皆さん。少し聞きなれないお話をします。私たちの住む宇宙には「エントロピー増大の法則」というものがあるそうです。それは「秩序あるものは無秩序になる」という法則です。例えばエジプトのピラミッドも3千年経つと徐々に風化し砂になる。美容院に行ってきれいに切りそろえられた髪の毛も数週間経てば伸びてきてバランスが崩れてきます。熱烈な恋もいつかはさめる。でも、これまでこの法則に逆らってきたものがこの地球上には存在します。それが生命です。
生命は38億年、この法則に逆らってました。では、どのようにして生命はこれだけ長い間、この法則に逆らい続けてくることができたのでしょうか?そんな生命の不思議さを幼いころから感じ、生物学者となった福岡紳一さんが「動的平衡」という本の中で次のような考えを示しています。
「動的平衡」とは「動的」すなわち絶えず動いて、「平衡」つまりバランスを保っているということです。私たちの体を構成する細胞は決してとどまることなく入れ替わり続けます。だから、今日の私たちの体は数か月前とは全く別の細胞でできています。でも、全くの別人になることはありません。周りの友達がみんな、数か月前と全く別人のようになってしまったら大変ですね。でも、そんなことはありませんね。生命の営みには細胞を変化させながらも持続性を保つ仕組みがあるからだと福岡さんはいいます。そして、この状態のことを「動的平衡」と呼んでいます。細胞が変化しつつもかろうじてこの状態を保っている様子を「一輪車に乗ってバランスを保つときのように、むしろ小刻みに動いているからこそ平衡を保つことができること」にたとえています。
私たちは絶え間なく食べ物を体内に取り入れないと生きていけません。「食べる」という行為は、食べ物の成分は体中のあらゆるところに行って体の一部になります。その時、それまで体を作っていた分子や原子は、代謝され体の外へ排出されます。つまり、食べるということは自分自身を入れ替えているということになります。言い換えると生命は絶え間なく自らを壊し続けているのです。生命は「エントロピー増大の法則」が細胞を壊してしまう前に、あえて先回りして自らを壊し、作り変えているのです。こうやって私たち生命体は絶えることなく今日まで存在してきました。
生命の営みは皆さんに一つ大切なことを教えています。壊して作り替えるということは自らをあえて不安定な状態にもっていくことになります。でも、それがあるからこそ「エントロピー増大の法則」に逆らい、生命は存在し進化し続けています。人間が歩く時も同じです。一歩を踏み出すということは、片足で立つ瞬間ができます。その瞬間、体は不安定さを作り出すことになります。でも、そうすることによって体は前に進み出て次の一歩となり前進できます。皆さんも現状の自分に満足することなく、常に新しい自分を思い描き、それに向かって常に挑戦し、進化、成長し続けてください。「やったらできる。やらなできん。」「新しくがんばれる場所を見つける」渋谷高校のキャッチフレーズをいつまでも忘れず、常に何かにチャレンジする気持ちを持ち続けてください。
最後に、保護者の皆さまには、重ねてお祝いを申しあげますとともに、七十一期生の皆さんの前途に幸多かれと祈念いたしまして私の式辞といたします。
平成三十一年二月二十七日
大阪府立渋谷高等学校
校長 浅尾 悦司
2019/2/23
保護者向け進路講演会を実施しました #190
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2月23日(土)午前9時30分より、1・2年生保護者を対象に、卒業後の教育費に関する講演会を実施しました。
最近の大学・短大の教育費、とりわけ奨学金や教育ローンについて、ファイナンシャルプランナーの白坂大介様から「教育費の現状とその対策について」と題し、ご講演いただきました。
多数の保護者・生徒の皆さんにご参加いただき、皆さん熱心に聞いておられ、これからの進路選択と資金面で準備の参考にしていただけたと思います。
続けて本校の奨学金担当の教員から奨学金に係る事務手続きについて説明をおこないました。
来年度、奨学金制度が大きく変わることから、情報の収集がとても大切になります。
新しい情報をその都度お伝えし、奨学金制度を有効にかつ適切に活用できるよう今後とも組織的に取り組んでまいります。
2019/2/23
第6回学校説明会 #189
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2/23(土)第6回学校説明会を開催しました。
今年度最後の学校説明会に
100名近い皆さんにお越しいただきました。
開始前にはどんより曇った天気でしたが
学校見学が始まるころには渋高らしい青空が
広がっていました。
一週間後にはいよいよ出願が始まります。
受験生のみなさんが体調管理に気をつけて
ベストの状態で試験を迎えることを祈っています。
2019/2/14
【1年有志】 全国高校生マイプロジェクトアワードの関西大会 #188
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全国高校生マイプロジェクトアワードの関西大会に1年生チーム・天麩羅が出場しました。

午前中に行われた予選を何とか突破し、審査員とファシリテーターの方から直接、コメントを頂きました。ただの賞レースではないのがマイプロです。 MY PROJECT AWARDは、地域やコミュニティなど身の回りの課題に対して自ら考え行動した高校生が、 自分のプロジェクトを発表したり、フィードバックをもらったり、同じ想いを持つ全国の同世代と出会う、『学びの祭典』です。

午後の決勝戦では惜しくも敗退してしまいましたが、1年生とは思えない堂々とした、渋高生らしいプレゼン発表をしました。結果は残念でしたが、他高生から学べることや気づきが本当にたくさんあり、天麩羅にとって、大きく成長した1日になりました。
2019/2/14
【地理A】 ゲスト講師 #187
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地理Aの授業に、ゲスト講師をお招きして、特別授業を行いました。公益財団法人PHD協会の職員さんと4月より来日している研修生3名(インドネシア・ネパール・ミャンマー出身者)から直接、現地のお話を伺いました。

「日本では水道は出るし、電気もガスも使えるけれど、ネパールでは水は10分しか使えない(地域があったり)、ミャンマーでは紛争で親を亡くしていたり、インドネシアではガスが使えなかったり、それが普通なことに驚いた。勉強もちゃんと学べないということがあることを改めて感じた。すごく勉強になった。」 「日本の当たり前と他の国の方たちの当たり前の違いを実感した。日本で学んできたことを母国に持ち帰って教えてあげたいという思いが伝わってきて嬉しく思えた。自分から行動していく、行動力が3人の方にはすごくあるなと感じました。」
他の国ではどんな生活をしているのか、世界の子どもたちの様子はどうなのか、説明を受けました。生徒には世界に目を向け、そこから国際社会のあり方を考え、視野を広げられるようになってほしいです。