渋谷高校の日々の出来事を綴ります。

2013/1/17

年が明けました

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 年が改まって、あっという間に2週間以上が過ぎてしまいました。更新が滞りましたことお詫び申し上げます。

 さて、8日の始業式にこんなお話をしました。今年は巳年、ヘビの年です。ヘビは見た感じがぬめっとしていて気持ちが悪い。あるいはイブをそそのかして禁断の木の実を食べさせたなど、イメージがよくありません。一方で、脱皮をして成長することから再生の象徴となっている。商業や医学のシンボルでもある。見ようによって、さまざまに受け取ることができる。ちなみに、へびは体表がうろこに覆われていて、決してぬめぬめとはしていない。外見だけで判断してはいけない。そんなお話をしました。因みに、へびはうろこのせいで後退できないと聞いたことがあります。見習いたいものです。

 11日には保護者にもご参加いただいて、教職員人権研修を実施しました。テーマはデートDV。講師にはスクールカウンセラーとして、また府立女性センターでご活躍の先生に来ていただきました。特に本校でDVが大きな課題になっているというわけではありませんが、人間関係のとりかたや「暴力は絶対にいけないんだ」ということを学ぶことができました。会場は今年度府教育委員会から予算をいただいて整備した視聴覚教室です。空調を入れ、カーテンを換え、プロジェクタとPCの接続も簡単にしました。これから学校説明会や進路説明会、それにもちろん授業に活用していきます。

 いろんなクラブの新人戦が始まっています。13日に女子バスケットボールの1回戦が刀根山高校でありましたので応援に行ってきました。快調に得点を重ねて勝利を収めることができました。ほとんどボールを支配できて、落ち着いてみることができました。やはり勝ってくれるとうれしい。昼からは石橋のアゼリアホールで、池田市内を中心に中・高校の吹奏楽部によるウィンドフェスティバルが開催されました。渋高の吹奏楽部は渋谷中学校と附属池田中学校の吹奏楽部と合同での演奏を聞かせてくれました。各高校が近くの中学校と合同で参加する、そんなつながりを持ち続けることができるのはとてもいいことだと思っています。

 この時も渋高の放送部が活躍してくれました。放送部といえば、8月上旬に長崎県諫早市で開催される全国高等学校総合文化祭の放送部門に2年生部員が大阪代表として出場することが決まりました。やったね
 

2012/12/26

緑丘小学校イルミネーションコンサート

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 冬休みに入って厳しい寒さが続いています。21日の終業式では「来年はどんな年にしたいか。できるだけよいことを思い浮かべて、とにかくやってみる。前向きに行こう。」と生徒には話しました。かつてしんどい思いをしていたときに、ある先輩から「うつむいていてもよくはならない。とにかく上を見ろ。」と言われました。毎朝バス停から渋高の正門に向かう坂道を登っていると自然と視線が上を向きます。そうすると冷たい空気に透き通った深い、深い青空が見えます。今日もしっかり頑張ろうと思える瞬間です。
 その21日の夕刻に近くの緑丘小学校で行われたイルミネーションコンサートに行ってきました。近隣の小・中・高等学校の吹奏楽部や弦楽部による演奏会です。いやいや小学生のみなさん、とても上手でした。体育館には年齢も様々な地域の方々が大勢集まって、聞いておられました。渋高からは放送部が進行のアナウンスをし、吹奏楽部が他校と合同で演奏をし、ご参加の皆さんから盛んな拍手をいただきました。コンサートが終わって体育館を出ると、校内の木々にかけられたイルミネーションがとても美しく輝いていました。こんなふうに地域とよい関係を続けて行きたいと考えています。
 さあ、冬休みです。いくらあわただしいこの頃でも、お正月くらいはゆっくりと過ごせるでしょう。この時をうまく使って、これまでのこと、これからのことをよく考え、明日のための栄養にしましょう。

2012/12/19

修業と授業の違い?

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 渋高では成績処理が終わって、担任の先生方は一人ひとりの今学期の成果を確認しながら、終業式にはどんな話をしようか、誰それさんとは特にしっかり話をしなくてはいけないなとか考えているところです。で、今回よい成績を収めることができなかった生徒には特別課題が待っています。

 寒い日が続いています。渋高の北側の山並みの紅葉はすっかり褪せてきています。それでも、空気が澄み渡って稜線がくっきりと浮かんで見えます。
 その寒空の下では、運動部の渋高生たちが練習に励んでいます。右側に野球部、奥にサッカー部、手前にラグビー部、残念ながら写真を撮ったときは陸上部が通り過ぎた所でした。
 前回に引き続き、最近は講演会でお話を聞く機会が続いています。先週末の土曜日に、会場は大阪大学会館講堂、講師には豊中市の山元教育長と阪大の江口副学長、それに京都先斗町の芸妓・舞妓さんという珍しいといってはご本人には失礼かもしれませんが組み合わせでした。

 まず芸・舞妓さんの舞が披露されました。テレビでは何度か見たことがあるのですが、ナマで見るのは初めてでした。少々距離がありましたが、艶な舞を見せていただきました。そのあと山元教育長と江口副学長の講演、最後に四人による座談会となりました。

 講演会の題は「生きた学び〜いま、学びの原点を考える。修業と授業の違いとは?」でした。座談会の中で、舞妓さんが「授業は教えていただくもの、修業は自分から頭を下げて教えていただくもの」と言っておられました。教育長は芸・舞妓の修業は「自主練」とまとめておられました。
 私たちは、ひょっとして至れり尽くせりの親切な授業に慣れ切ってはいないでしょうか。

2012/12/14

傾聴することの大切さ、むずかしさ

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 火曜日に期末考査が終わって、今は短縮授業期間にはいっています。先生方は採点と成績算出にいそがしくしています。部活動の生徒以外は早くに帰ってしまいますので、校内は静かです。

 校長室で机に向かって仕事をしていますと、廊下から「先生合格したよ」とお世話になっている先生に報告する声が聞こえてきます。渋高ニュースにも掲載されているとおり、今のところは順調です。年が明けると一般入試が始まります。いよいよこれからというところです。あとひと踏ん張りがんばりましょう。先日は、警察官の試験に合格したという知らせが職員朝礼で紹介されました。こちらも頑張っています。
 
 ここのところ立て続けにいくつかの講演会を聞きました。一つは、本校で実施した教育相談講演会、もう一つはこの欄でも紹介しましたPTAブロック講演会、さらに校長のあつまりでの講演会などです。いずれもいじめや発達障がいにかかわるお話でした。

 お話のなかで共通していたのは「相手の話をよく聴く、たくさんのあいづちをうつ」ことが、とても大切だということです。教師をしているとどうしても伝えてくて、わかってもらいたくて、ついついしゃべりすぎてしまいます。気をつけなくてはいけないなと自戒した次第です。

2012/11/30

HAKUNA MATATA  前を向こう

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 英語科のY先生は学生時代にアフリカにあるケニアで子どもたちに文字や計算を教えるボランティアをしたことがあります。1年間にわたって現地の子どもたちと過ごしたときのことを、29日のLHRの時間に2年生の学年集会で話してくれました。

 40人の子どものうち小学校に通えるのはわずか10人もいない。住むところがない、食べるものも乏しい、厳しい生活状況です。そんななかでY先生が感じたのは、「学校に行くことができる幸せ。人生を選べる幸せ」だったそうです。その時の写真を何枚かスクリーンに写してくれました。学校に通えるようになった子どもたち、仕事を得た子どもたちの表情は笑顔にあふれていました。

 表題の HAKUNA MATATA は現地で話されているスワヒリ語で「前を向こう。心配ないよ。」というくらいの意味だそうです。