渋谷高校の日々の出来事を綴ります。

2012/3/3

青春は長い坂を...

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 今週火曜日に渋高第64回の卒業式を行いました。朝から非常に冷え込んだ寒い日で、多くの来賓や保護者に見守られて、卒業生からは緊張した様子が伝わってきました。卒業生代表の答辞のなかに「もう校門前の坂を上ることはない」とありました。楽しいことがあるとなんでもない坂も、憂鬱な日にはきつい登りだったかもしれません。いえいえ、卒業生の皆さん、これから何度でも坂を上って渋高の後輩たちを応援に来てください。
 今朝は打って変わって暖かな日ざしがふりそそぎ、ああ春だなという気分が強くしています。卒業式が終わると、2年生にとっていよいよ進路を決める大切な時期がスタートします。

 昨日は、学年末考査が終了したあと、10人あまりの卒業生が後輩たちに受験に向けての勉強の仕方を語ってくれました。今日はファイナンシャルプランナーの志保田様に、1・2年生の保護者・生徒の皆さんに受験にかかる経費についてお話しいただき、あわせて渋高の担当者から奨学金等の紹介と手続きについて説明をしています。

 その一方で、今年の+Sプログラムの最終として、前回に引き続きオフィスKURACHにお願いして、目標をかなえるための「イノベーションボードづくり」というワークショップを部活動に参加している生徒を対象に行っています。

 考査が終わって、グランドや体育館に運動部員の元気な声が返ってきました。校舎内ではブラスバンド部の練習の音に混じって、階段の表面を貼りなおしするための工事の音が聞こえてきます。春を迎えて、だんだん動きが大きくなってきました。

 今週の +S 「 Slope 坂」です。そういえば昔「青春は長い坂を登るようです」という歌があったような。

2012/2/24

未来への階段

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 一週間前とは打って変わって、今朝から暖かい日差しがそろそろ春だと告げてまわっているようです。その日差しの中で中庭にある紅梅がようやく満艦の花を咲かせて、甘い香りを振りまいています。
 先週末に今年度最後の学校説明会を行いました。50人ほどの中学生や保護者においでいただきました。ありがとうございました。考査前で部活動を中止していますので、元気な渋高生を見ていただくことはできませんでしたが、学校の様子はご覧いただくことができたと思います。
 昨日・今日と、来週の火曜日に行う卒業式の会場準備をしています。玄関の植栽もきれいに剪定してもらいました。あとは当日を迎えるだけです。お天気ならいいのだけれどと、雨男の私は願っています。
 さて、本校の正門を入った正面に2人の青年を刻したブロンズ像があります。本校創立80周年に際して同窓会緑友会ならびにみどり会様より寄贈いただいたものです。「未来への階段」という題で、目的や夢に向かって一歩でも伸びていこうとする前向きで懸命な気持ちを表しています。

 そこで、今週の +Sは 「 Steps 階段」です。渋高を巣立つ皆さん、これから渋高生となる皆さん、一歩ずつ確実に人生の階段を上ってください。

2012/2/17

渋高生を守るスクラム

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 昨日は学校保健委員会を学校医、学校歯科医、学校薬剤師の先生方、PTAの役員、保健担当教員が出席して開催しました。学校で実施している健康診断等の報告のほか、虫歯のある生徒が減ってきていることや、朝食の大切さなどが話題になりました。授業中だるそうにしていた生徒が朝食をとるようになって随分積極的に授業に取り組むようになったそうです。
 ちょうど2週間前服部緑地でマラソン大会を実施した3日の午後に、大阪市内で大阪府立高等学校PTA協議会の研究集会がありました。毎年、会員校のPTAが日ごろの活動を紹介しあって次年度以降の計画に生かすことができるよう実施されています。今年は渋高が港高校、りんくう翔南高校とともに活動報告をしました。

 渋高からはPTA会長の小野瀬様がパワーポイントのスライドを使いながら、1年間の活動を報告されました。明るいお人柄のよくあらわれた元気な発表で、最後に「渋高、サイコー!」と大きな声で言われた時は、胸にじーんと来ました。こんなふうに愛されている渋高生はラッキーだ。私たち教職員はこの期待に応えるよう頑張らなあかんと改めて思った次第です。
 3年生からは私学の一般入試の結果がそろそろ聞こえてきます。渋高ニュースに掲載していますからぜひごらんください。さて、今日からいよいよ学年末考査1週間前。日ごろは快活な生徒の中にも緊張の色が見えます。最後まで全力を出してくださいね。
 さて、今週の +S はいろんな人が力を合わせて渋高生を育てる「 Scrum スクラム」です。

2012/2/10

数学の授業を受けました

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 先日1年生の生徒と一緒に数学の授業を受けてきました。教室は、生徒が普段授業を受けているHR教室ではなくて、展開授業用の講義室です。13人の生徒が先生の説明を聞き、練習問題を解いていました。風邪のせいで休んでいる生徒もいましたが、1クラスは36人ですので、少ない人数です。

 3年生になると、生徒は進路希望や興味にあった科目を選択して授業を受けますから、科目によっては少人数になります。1年生では府教育委員会のご支援で先生の数を多くしていただいて、数学と英語で1クラスを2つに分ける、または2クラスを3つに分けて授業を行っています。

 私の受けた授業では、生徒が問題を解いている間に先生が机のあいだを回ってノートを覗き込んではアドバイスをしたり、質問に答えたりしていました。それに生徒はしょっちゅう先生から質問されるので気が抜けません。とても丁寧な授業で、「これならよく分かるな」と思いました。

 渋高では学校行事や部活動などにいろんな取組をしていますが、いちばん大切なものはなんと言っても授業です。授業がうまくいくように学習内容を検討し、施設・設備を整えています。その全体がひとつの「 System システム 」になっています。
 8日にラジオ大阪がやってきて、お昼の校内放送を渋高放送部とコラボで行いました。民放ラジオ局の統一キャンペーン「ラジオがやってくる!」の一環だそうです。プロのアナウンサーさんが渋高生徒にインタビューをしたり、放送部員が先日のマラソン大会や食堂を取材して作成した原稿を読んでいました。

 夜には生徒がラジオ大阪のスタジオにお邪魔して、生放送がありました。ラジオ大阪には視聴した渋高卒業生から「現役生徒が頑張っていてとてもうれしい」といったメールが寄せられたそうです。
 寒い日が続きますが、先日PTA主催の学習会の際にある保護者の方から、教室の窓から紅梅が咲いているのが見えましたよと教えていただきました。確かに、まだまだ蕾は多いのですが、数輪咲いて甘い香りを漂わせています。立春も過ぎて、春が秘かに私たちを伺っています。

2012/2/6

マラソン大会を実施しました

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 先週は厳しい寒さが続きました。2日のお昼頃は渋高周辺に雪が舞い、3日朝の大阪の最低気温は -2.9℃ だったようです。その日に服部緑地公園内で1,2年生のマラソン大会を行いました。

 公園内はところどころに雪が残り、開会・閉会式を行った陸上競技場のトラックは凍りついたところもありましたが、日差しはもうすぐ春の予感をさせていました。渋高生はこの日のために走りこんできた成果を見せようと真っ青な空の下を元気に飛び出して行きました。

 男子は約10km、女子は約6kmを走りますが、結果は男女とも1年生が1位となりました。男子は特に接戦で2位の生徒とはたった3秒差でした。記録はそれで素晴らしいのですが、この日参加した生徒が全員完走したことがなにより素晴らしいことでした。生徒にまじって数名の先生が完走されました。これも立派。

 やりだしたことは最後までやりきる強い気持ちを持ち続けることが最近はむずかしくなってきています。そんななかで、なかなかやるね、渋高生。

 さて今回の +S はマラソンだけに「 stamina スタミナ」かな? いえいえ、「 Stubbornness 一途さ 」です。