渋谷高校の日々の出来事を綴ります。

2011/9/30

校舎の大規模改修がもうすぐ終わります

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 5月の末から校舎を覆っていた防音シートが、今週の初めにようやうはずされました。室内に低くなった秋の日が差し込んでこんなに明るかったのかと驚かされます。ほぼ時を同じくして、校長室の窓外にあるキンモクセイが甘い香りを振りまくようになってきました。
 昨日は、教室のある校舎の北側の工事用足場が解体・撤去されました。耐震補強と外壁の補修や塗装のために作業員さんたちが忙しく仕事をしていたところです。
 北側の校舎から足場の解体の様子をみていました。作業員さんたちが校舎の壁にへばりつくようにして、金属のパイプを組み合わせていた金具を外し、長いパイプを高いところからはロープにつりさげて降ろし、低いところからは二人の作業員さんが上下に立って、手渡しで降ろしていきます。いずれもお互いに声を掛け合って作業を進めていきます。どちらが早くても遅くてもいけない。息の合ったところを見せていました。そうやっててきぱきと作業を進めていきます。
 昨日はもう一つ、LHRの時間に体育館で1年生を対象に教育相談講演会を行いました。ECC予備校で職員のメンタルヘルスを担当しておられる方においでいただき、「よりよい(気持ちのよい)人間関係のための3つのヒント」をテーマにお話しいただきました。相手の行動が許せるか許せないかの基準は人によって違う、相手との関係の度合いによってお互いが安心できる距離が変わってくる、ムカッときたときにはどう気持ちをコントロールするか、などスライドを使いながらお話ししていただきました。生徒も実感のある話として聞いていました。
 足場の解体は作業の目的も、仕方もはっきりしています。それでもお互いどうし声を掛け合っています。人間関係はそれより複雑です。ですからうまく自己表現し、うまく相手を理解しようとすることが必要です。帰宅途中の電車の中で、学校は生徒が成長していくための足場になれればよいと考えました。
 今回の +S は、見慣れない単語ですが「 scaffold 足場 」です。工事もいよいよ終盤に差し掛かってきました。もうすぐきれいに衣替えした校舎をお見せできると思います。

2011/9/16

渋高への道は空 Sky につづく

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 先週末に本校では文化祭を実施しました。体育館で3年生の多くのクラスが芝居やダンスで参加しているのを見ました。短時間の準備でうまくやったものです。教室での展示や模擬店もたくさんのお客さんが入っていて、なかなか盛況でした。
 若いころに文化祭の担当を何年か続けてしたことがあるのですが、準備の間から祭りの当日まで夢中で働いて、代休明けの出勤の朝にふと見上げると、いつのまにか空の青さが深くなっていて、ああ季節がひとつ過ぎたんだなと思ったものです。
 渋高のグランドから北の方角を見ると、屋根の上に五月山の緑が広がっていて、その上に空の青さが自分の真上にまで延びています。その緑と青のコントラストは渋高の特徴のひとつだと思っています。
 さて、渋高には天文観測のためのドームがあります。高校では珍しいものだと思います。星好きの生徒が集まって天文同好会を作り、年に何度か観測会を行っています。今夜もその予定なのですが、昼前から雲が厚くなってきていますので、さてできるかな。
 そこでもちろん今週の +S は「空 Sky 」です。

2011/9/9

文化祭初日です

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 今日から2日間文化祭です。渋高にとっては6月の体育祭と並んで、生徒会が中心になって実施する大切な行事です。先週末は台風の影響で予定していた舞台のリハーサルができずあわててしまいましたが、なんとか本番までこぎつけることができました。生徒会の執行部は体育祭前の5月中から今年度の実施要項を作成し、それをもとに各クラスは取組を決めます。もちろん生徒議会やクラスでの議論があり、実際に取組を進めていく上ではクラス内での協力体制を作り上げていく委員の努力があったと思います。文化祭は楽しい2日間ですが、そこにいたるまでの過程がとても大事だと思っています。
 また、当日はクラスの一人ひとりに役割があって、それぞれの得意とするところでクラスに貢献することができます。物を売る人、作る人、装飾をする人、宣伝をする人。その役割を果たしていく中で人との出会いもあります。学校は狭い社会ですが、そういう一連の行いをとおして社会を生き抜く力がはぐくまれていくと思っています。今週の +S は「 society 社会」です。
 写真は開会宣言をする生徒会長さんです。

2011/8/18

引き続き部活動のお話です。

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2週間ぶりのエントリーです。8月8日が立秋でした。
毎日暑い日が続いてとてもそんな風には思えないのですが、雲のようすや朝夕の風に秋の気配が感じられるのか、感じたいと願っているのか。

前回に引き続いて部活動のお話です。文化部です。
渋高では普通科らしくいろんな教科をバランスよく勉強します。
芸術(音楽、美術、書道)は1年生では多くの学校と同様に全員学習します。
さらに2年生では文系に進む生徒は続けて学習することになります。
それぞれの科目の専門の先生がいて、部活動も指導しています。
それで前回は吹奏楽部がコンクールに出場したお話をしました。
先週、天王寺にある大阪市立美術館で毎年恒例の大阪府高等学校美術・工芸展が開かれていました。
私は13日に見に行きました。
府内の各高校の美術部のみなさんの力作が展示されていました。
そのなかに混じって渋高美術部の作品も展示されています。
絵だけでなく染物もあったりで、バリエーションがあってよかった。
書道部は学校のご近所の酒屋さんの大きなウィンドウをお借りして作品展示をしています。
呉羽の里の交差点を少し東に向かって坂を上った南側の三精食品さんです。
中央に大きなうちわを置いて「翔」と書き、まわり囲んで小さなうちわを並べ「夢」「志」などと書いてあります。
校内には作品展示用のボードを置いてありますが、校外で作品を見ていただく機会があまりありません。
こうしてご近所でスペースを貸していただけるのは有りがたい限りです。
そして渋高は大事にされているのだなと感じられます。
ということで今回の +S は、すぐそこまで来ている芸術の秋を待ち望んで「 Sense 感覚 」です。

2011/8/4

硬式野球部の試合系結果は…

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前回は硬式野球部が3回戦を勝ち上がって、ベスト16をめざして桜宮高校と対戦するところまでお知らせしました。
結果は1対3で敗れはしましたが、よく頑張ってくれました。
また、たくさんの生徒が応援に来てくれました。
女子生徒の大きな声が男子を圧倒することがあったのは渋高ならではと言えるでしょうか。
応援席にはまた多くのОBの方が来てくださいました。
一投一打ごとに声をかけてくださり、終了後は四度も球場に応援に来ることができた、いい試合をしたと後輩をねぎらっておられました。
こういうところにも渋高の長き、良き歴史が感じられます。
その甲斐あってか、ОB会、保護者会のご厚意と現役部員の協力を得て、グランドに黒土を入れていただきました。
ここで新チームは秋の大会に向けてスタートしています。
部活動は運動部だけではなく、文化部も熱心に活動しています。
放送部は今年もNHK杯全国高校放送コンテスト全国大会のアナウンス部門に二人の生徒がエントリーし、うちの一人が入選しました。
先輩から後輩に引き継がれ、連続してのことなので立派なものです。
また、去る2日(火)には吹田のメイシアターで大阪府吹奏楽コンクールの北摂地区大会が開催され、渋高の吹奏楽部が高等学校小編成の部に出場しました。
結果は奨励賞でしたが、演奏が終わって会場を出てきた生徒のホッとした表情がこれまでの一生懸命を物語っているように見えました。
高校は学業が中心ですから、部活動はさしずめ高校生活に彩りをつける一種の Supplement なのかもしれませんが、実際に活動している生徒を見ていると、こちらこそ本気とも思えてきます。
学校として、できるだけ応援していきたいと思っています。(嶽)